ねじの規格を少しまとめてみる。テーパーとは・・
とっても複雑でややこしい「ねじ」の世界。
分かっているところまでをまとめてみる。
ねじの話
M6 M10などよく見かけますよねー。
このMの意味は、単純に「メートルねじ」を表しています。
よく間違えられるのが「ネジ部」と「頭部」のサイズを混同してしまうこと・・
M6の普通のボルトの場合、頭部は10mmあります。
なので当然10mmのスパナを工具箱から取り出すんです。
M8の場合は13mm、M10になると17mmにもなってしまいます。
あくまでもネジ部分の寸法でやり取りするのが基本。
それとややこしいのがピッチ。ネジ山の「谷」と「谷」の距離のことをいう。
ここが狭いと中目・細目というふうに呼ぶ。
M10の場合、並目は1.5mmに対して1.25mmの細目がある。
さらに1.0mmというのもある。ピッチが狭いほど「山」の数が多い。
その分たくさん回さないと閉まらないということになる。
そして当然「抜けづらい」ということに
ここまでの整理
・MxxのMは、メートルねじを表している。
・Mxxのxxは、ボルトのネジ部そのもののサイズを数字で表す。
・頭部の寸法とネジ部の寸法を混同しない。
・ピッチが合わないとボルトとナットは接合しない。
・ピッチが小さいほど精密で抜けづらい。
これに対してよくあるのが「インチねじ」ウィットねじというのが昔からある。
インチなので米国仕様ということになる。分数を使って表現する。
1/8インチや1/4インチといったふうに表す。
M10に最も近いのが3/8インチねじ。ネジ部が9.53mmの太さ。
ピッチは、約1.59mmあってM10よりも幅が大きい。
既にJIS規格は消滅した。
もうひとつあってユニファイねじ。メートルねじと同じ山の傾斜角
がある。こちらが新しいし現在の主流になっている。
M10に近いのはやはり3/8なんだけど、斜面の角度が同じ角度でピッチ
は約9.49mmとウィットより若干狭くなっている。斜面の角度が違うので
ウィットねじとユニファイねじには互換性はない。
米国製のバイクには、こちらが現在使用されている。
角ねじのサイズをM10を中心に比較してみる。ユニファイはふたつ近いのがあった。
平行ねじ
M10 ピッチ1.25mm(細目) ねじ径9.188mm 先端から根元まで同じ 傾斜角度60度
3/8ユニファイ ピッチ1.0583mm ねじ径9.525mm 先端から根元まで同じ 傾斜角度60度
7/16ユニファイ ピッチ1.270mm ねじ径11.112mm 先端から根元まで同じ 傾斜角度60度
管用平行ねじ
G1/8 ピッチ0.9071mm ねじ径9.728mm 先端から根元まで同じ 傾斜角度55度
管用テーパーねじ
R1/8(PT1/8・日本) ピッチ0.9071mm ねじ径9.728mm 先端から3.97mmの位置で 傾斜角度55度
NPT1/8(米国) ピッチ0.941mm ねじ径10.242mm 先端から4.102mmの位置で 傾斜角度60度
(※テーパーの意味 次第に細くなる 小ロウソク の意。)
テーパーの場合には、基準になるポイントがあってそこを基準に表記する。
ユニファイの分数表記とテーパーねじの分数表記ではまったく数値が異なる。
管用のねじの規格は、とにかくややこしい。
ああ~~((+_+))・・
頭がこんがらがってきた~~( *´艸`)
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