開放型のバッテリーが弱くなりやすい時期に入る。乾燥して液が蒸発しやす
いからだ。気温が高すぎるとそれなりに蒸発しやすいということもある。要す
るに季節の変わり目、「夏」の終わりと「冬」の終わり・・・逆に言うと「秋」の
はじめと「春」のはじめに「困った」ことになる。そう、ツーリングの季節に入る
時期にセルが「回らない」というハメに・・・
一方「MF(密閉型・メンテナンスフリー)型」は、その名のとおりなのだが放置
しておくとやはり「放電」をジワーっとしてしまっていて電圧は下がっていく。
もちろんこのことは「開放型」にも言える。
この「勝手に放電」を防ぐ方法としては、「回路」を「断つ!!」ということが有
効だ。要するに「バッテリーの端子」をバイクから切り離すということ。
そこで使用されているのが、「バッテリーカットオフスイッチ」なるもの。
まあ、タダの「端子」なんだけどね。こんなやつ・・・
「ツマミ」を1/4回転させると回路が切れる仕組みになっている。単純な構造。
どーなっているのかというと・・・
Aがバッテリー(マイナス端子)側電極
Bがバイク側電極
Cは、常時C' と接触していて導通がある。
Dは、D'と接触するためにツマミを回すことで行う。
AとBは、「絶縁体」によって導通はない。
要するに、DとD'を接触させるかさせないかだけが目的。
よく見ると・・
ツマミによって、DとD'をくっつけたり離したりすることで導通を制御する。
ツマミのネジ部とBの端子は、接触していない。空洞になっている。
DとD'が接触することでAからBに電気が流れる!!ということ。
それだけ。
ところが・・このスイッチ・・・やたらデカい!!( ´゚д゚`)アチャー
現在使用しているMFバッテリーに乗せてみた・・・
大きすぎる(--)・・・
これは、狭いバッテリーケースの中では致命的な問題だ・・
要するにバッテリー端子とBの端子に導通があればいい訳で・・・
ココだけ使用することにした。ネジ部がバッテリーに接触すればいいわ
けで・・
ネジは、インチネジのM8(5/16)なのでバッテリーの端子を合わせる・・
タップで山を作る。グリグリっと。簡単。タップが無いときは、ステンレスなんか
の硬いインチねじで無理やりでも作れる・・はず・・・多分・・

絶縁体も半分だけでいい・・
こんな感じ・・
つまみのねじを切った穴にねじ込む。このことでAの電極は不要だ。

バイク側端子のねじがバッテリーに触れないようにブッシュを入れた。
クッションになるといいと思う。
完成!!
これでバイクに乗らない時につまみを緩めて回路を断つことができる。
それにより、バッテリーを温存できる!!はず(--)b・・・予定では・・・やって
みよっ!!
バイク用の小さいタイプも実は販売されているだけど、とても高い。手作りが
好きな人には、今回のが参考になればと思います。
追記 「電気」の流れと「電子」の流れ
今回のカットオフスイッチは、「マイナス側」に取り付けた。一応理由がある。
よく電気は、「プラスからマイナス」に流れる・・と説明する。機能説明のため
にはこれで十分なんだけど、実は、「電子」は、「マイナスからプラス」に流れ
るというのが近代工学の中で分かった。
そのこともあって「マイナス側」を断つ・・というのが有効だと言える。
ただし、プラス側に付けてもさほど効果に変わりは無いと思う。回路を断つと
いう点では同じなのだから・・・と思う。
万一、走行中にスイッチが外れてしまって、配線がバタついてボディに接触
すればショートすることも「無い」とは言えないのでここは「マイナス側」が無難
と言える。
スイッチが有るか無いかの差はとても大きいけど、どっちに取り付けても変わ
らないと思う。数年放置するれば、多少の差はあるのかもしれないけど・・
そこまで放置しないでしょ。
バッテリー
回路を断って
大切に
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