LED 本当に表記のとおりの出力があるか検証 やはり・・・
市販品の「LED 1.5W T10 オレンジ」を購入して、実際に検証してみる。
LEDを販売しているショップやヤフオク出品者さんを敵に回しかねない
ような実検証をやってみる。
成り行きとしては、以前、私のお客さんに送った0.5WのT10が「暗い」・・と
いうご意見が事の発端である。
では、もっと明るいものを・・・と用意したのが今回のT10 1.5W LEDだ。
これがそうだ。
発送する前に、当然テストをするのだけれど、電流を計測したらなんと
たったの0.03アンペアしかなかった。0.03ということは、電圧がそ
の時には12.5ボルトだったので、なんとたったの0.38ワ
ットしか出力していないではないか!!ええ゛ーーそんなバカな!!
1.5ワットだから買ったのに(~_~;)
ということで、中を開けてみたら中の「抵抗器」が上の画像の2個も入
っていた・・・普通1個なのに・・なんで2個も・・・とその時は思った・・
LEDのプラス側に82オーム、マイナス側になんと300オームの
抵抗器が・・しかも1/6ワットクラスの小さな抵抗器だ。ええ゛ーー(~_~;)
直列で382オームの抵抗なので0.03アンペアしか流れない
のは当然だ。
これこそ、見かけだけのLEDの見本みたいなものだ。
確かにLED自体は1.5ワット球の大きなLEDなのにも関わらず、実際には、
0.3アンペアしか流していないというなんの為のLED球なのか
・・・・バカげている・・
実際には、とても暗い1.5ワットLEDとなってしまっていた・・・
プラス側に82オームの抵抗器・・・しかも1/6ワット級のサイズの小さな
抵抗器・・きっと熱に弱い・・はず・・・おかしい・・・
続けてテストしてみる・・・
300オームだけを外して82オームだけでテストしてみた!!そしたらとても
明るくて、0.13アンペアも流れた。すると、あっというまにハンダ
が溶けて抵抗器がLEDから外れてしまったのだ!!な・ん・と!!
ええ゛ーーーそうかぁ!!
こういう仮説!!!
(抵抗器は、一般的にLEDのプラス側に取り付ける。)
きっと始めに82オームをプラス側に取り付けたのだろう・・工場では・・
それが1.5ワットになる計算だからだ。そこまではよかった・・
ところが、いざテストしてみると、高温になりすぎて抵抗器のハンダ
が外れてしまい、製品化できない・・・温度を下げるしかない・・
ということは、電流を下げるしかない・・ということは・・
抵抗器を上げるしかない・・・
でも・・プラス側には既についている・・・交換はしたくない・・・
ということでマイナス側に温度が上がらないように300オームを追加
で取り付けるることでハンダが溶けなくしてしまおう・・・
きっと工場でも「おかしいなあ・・」と思ったはず・・
わざわざ「性能」を落として、出荷にのみこだわったのである。
それでもって「日本」に出荷した!いい迷惑だ・・・
・・・・・・・というのが私の仮説だ。
多分当っていると思う・・・なんと雑でいい加減な・・・ひどい話だ。
何が「1.5ワット」なのか・・・・でたらめである。
要するに82オームだけにするという考え方は、決して間違っていな
かった!!間違っていたのは、抵抗器のサイズである。1/6ワット級ではなく
当然1.5ワット流し込む予定なのだから、2ワット級の太いものにしてお
けばなんら問題なく1.5ワットの出力と、熱ダレ防止ができたのである・・・
それをマイナス側に1/6ワット抵抗器の300オームを入れるだなんて・・・
なんとまあお粗末な対応なんだろう・・・
そこで私は!!
実際には、オルタネーターが14.4Vを発電することを考慮して、
2ワット 100オームの抵抗器に交換した。
すると14.4Vの時・・
0.12アンペア流れた。とても明るくなった。14.4V x 0.12A = 1.728ワット
ということになり・・12Vの時は・・
0.1Aということで、1.2ワットを出力したことになる。明るさも損なわずに
とても良い状態だ。ということは、LED球自体は、しっかりと1.5W級の球
だということになる・・これ事態は、ウソはなかったと言える。
これで、1.2W~1.7WのLEDを用意できたことになる。平均1.5Wぐら
いだろう。
ハンダが溶けることも無く、長時間の点灯テストにもしっかりと持ちこ
たえた。
「呼称」だけの出力や明るさの表現に惑わされないようにしないと、「球」
は「本物」だけれども、実際には、その「性能」をフルに「発揮」しない
まま市場に出回っている可能性がある!!!・・ということになる。
「広告」「宣伝」「表現」「数字」の「マジック」に引っかからない
ようにしよう!!
あなたの周りのLED・・・本当にその性能を発
揮していますか???
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