リハビリと言っても「古傷」のリハビリのこと。
8年前のゴールデンウィークの初日のこと。
佐賀の武雄温泉で友人と午前8時に待ち合わせ
をして、呼子まで「イカ」を食べに行こうという企画
だった。
寝坊した私は、佐賀の三瀬峠を慌てて走っていた。
下りの緩やかな右カーブ。時速80Km。
連休で多数の後続車。片側一車線。ハンドルが
左右にゆれた。コントロール出来ずにガードレール
に接触・・又接触・・先に体がアスファルトに落ちた。
続けて左足の内側のくるぶしにバイクのガソリンタンク
が落ちてきた・・ガードレールの外側は高さ20mの
崖だった。危機一髪そこには落ちなかった。
気が付いたら横たわっていた。バイクも。連休で行楽
に来ていた車が徐行して脇を抜けて行った。
対向車にバスが見えた。ゆっくりと走行していた。
見ると小学生らしい団体だった。
子供たちが指を指して笑っていた。
車を停止して降りてきてくれた人が二人いた。
携帯で救急車を呼んでくれていた。
場所は、住所も分からない山道。せっかくの救急にも
説明できずにいる様子だった。ありがたかった。
幸いにもずっと意識はあった。上半身で痛むところはなかった。
左足に激痛が走る。ふとももから下がまったく動かなかった。
というよりも、動かせなかった。30分後ぐらいに救急車がきた。
佐賀市内に向かって走っていた。気になったのは放置した
バイクのことだった。盗まれはしないかとハラハラした。
それどころではないはずなのに。
搬送中に胸に入れていた自分の携帯が鳴った。
思わず救急隊員に尋ねた・・「電話とってもいいですかあ?」
すると隊員は、ニコっと笑って「どうぞ」と言ってくれた。
友人からだった。「篠栗街道さん、今日暇ですか?」とのんき
な電話だった。「いや~今おいら救急車の中なんだよね~
転んでさあ~運ばれてんの病院に~だから遊べないや~」
と言った。友人は信じてくれなかった。
とにかく後から電話すると言って切った。
その時に出来たキズが「古傷」。左足中指の骨折だった。
ひどい打撲と擦過傷(さっかしょう)だった。のちに皮膚は
一部壊死(えし)した。60日の入院。二度と走れないと医師
に言われた。確かに。
左足は、バイクの運転時にギアチェンジに必要なのだ。
リハビリがうまく行かないと運転できない。
今も苦しんでいる。思うように動かせないでいる。
自業自得である。
心残りは、あの時の救急隊員さんにお礼を言っていないこと
である。ありがとうございました。
この話には、前後のエピソードがいくつかある。気が向いたら
書くことにする。
やっと「古傷」の詳細な説明が出来た。最近鮮明に当時の記憶
がよみがえってきたものだから。
みなさん!!交通安全!!です。(^O^)
交通ルールを守り、予測して運転しましょう!!(^O^)
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